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2012年04月22日

「薄茶」と「濃茶」

皆様ご存知の「お抹茶」とは・・・
お茶の葉っぱを 蒸し 乾燥させ 茶臼でひいて 粉状にしたものです。

一般的に、多くの皆様に茶道における「お茶」とばれているのは、「薄茶」(ウスチャ)です。

お抹茶を、茶杓(チャシャク)の1杓半ほどを一人分とし、
お茶碗に入れてお湯を注ぎ、茶筅(チャセン)で、シャカシャカ?と早めに動かし、攪拌します。

これをお茶を点(タ)てるといいます。
「薄茶」と「濃茶」
「茶杓」(チャシャク)

「薄茶」と「濃茶」
「茶筅」(チャセン)


あまり泡を点てない流派もありますが、
私の流派は、表面全体に軽く細かな泡が出来るように点てます。

薄茶は、ひとり1碗ずつ出すのがお約束です。
「薄茶」と「濃茶」
「薄茶」(ウスチャ)  


それとは別に「濃茶」(コイチャ)というのがあります。
「3月の稽古日」の最後の写真のように泡の無い、ペースト状のお茶です。

茶杓山盛り3杓を一人分として、お茶碗に人数分のお抹茶を入れます。
お湯を少なめに入れ、茶筅で少しずつ溶かしながら練り、ゆるめのペースト状にします。
ポタージュスープみたいな濃さ…というとわかりやすいかもしれませんね。

色も味も「薄茶」に比べると濃厚。
上手に練るとお茶の甘味が引き出され、上品な香りとまろやかさが味わえます。

また、「濃茶」は一碗を「飲み回し」します。
これは、千利休さんが考えたのだと伝わっていて、
濃茶を一人ずつ練って飲んでいたのでは時間がかかってしようがない。
だから茶を飲み回してもらうことによって時間を省略する。という説もあるそうです。が、

「一味同心」
「同じ釜の飯を食う」

同じ食物を共に飲食するということは、人間同士を親しくさせ、縁を結ばせるものである。
という説の方が良いですよね。

「和」の心です。
これまで外国の方に幾度となく茶道を紹介してきましたが、、「日本人らしいですねびっくり
と、よく言われました。

日本人の素敵なところだと、私は思います。

ひとつの味わいをもって、心を同じくする。その席に参じた人たちの気持ちがひとつになる。

ん~♪ 素敵でしょハート



おまけ
「薄茶」と「濃茶」


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Posted by 南 at 21:50│Comments(2)茶道
この記事へのコメント
いやいや
日本茶は大好きで
緑茶の産地でもある九州に行ったときは必ず買って帰ったものですが
最近は九州に行ってません(泣)

茶道は奥が深いですね(*´∇`*)
ペースト状のお茶
想像がつきません

今度飲ませてください(*´∇`*)

さくら餅は私大好きなんですよ
このさくら餅
関東ではさくら餅って言わないんですよ
道明寺って言うんです

知ってますよね(*´∇`*)
Posted by 茶飲み爺のTADARIN at 2012年04月26日 11:01
TADARINさん♪

いつもコメントありがとうございます!

そうですね♪いつか茶室にご案内しなくてはいけないですね(^^)

茶飲み爺のTADARINさんなら?「濃茶」も美味しい♪と思えると思います!

いつか機会があれば・・・ね♪


さくら餅はね☆道明寺と長命寺、があるのです。
私は、道明寺さくら餅が好きです(^^)
Posted by 南南 at 2012年04月26日 16:53
 
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