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2011年08月07日

白雲自去來

白雲自去來
この句は、「青山元不動 白雲自去來」
“せいざん もと ふどう。はくうん おのずから きょらいす。”の一句です。

青い空。富士山を思い浮かべてみてください。
どっしりと構えた不動の山があり
白い雲が漂っている様。

・・・ウ~ン、素敵♪・・・


白い雲は自分の好きなように往った来たり…
山は… 雲が好きなことしていても、何も動ずることがない。




白雲は妄想や煩悩などの例えで、
雲は、次から次へと形を変え、湧き起こり、去来している。
もしかしたら…山に向かって色んな誘いを囁いているかもしれません。


山は元の姿のまま、堂々と、そこにあるように、自然のままに。
惑わされず、気にせず、心を他にとらわれることなく、
ただ、そこにいる。


お茶席では、梅雨の明けた頃から夏の終わる頃まで
良く使われる禅語です。


これを掛けると思いだすお話しがあります。馬をひき、帰路につく親子の話。

通りすがりの他人に
「馬の背が空いている。誰か乗れば疲れないのに」と言われ、父親が馬に乗り
「なんて子どもが可哀想なんだ」と言われれば、父親は降り、息子が馬に乗る。
今度は
「親不孝者だ」と言われ、誰からも文句を言われないように二人で馬に乗り
しまいには…
「馬が可哀想」と言われ、二人で馬を担いで家に帰る。


いつ、どこで、何をするにしても、
心をとらわれず…
山のように動ずることなく、泰然と我が道を貫き通す。

そんな心を持ち得るように、日々の精進の大切さを教えてくれる句です。


今日のお花は「テッセン」白雲自去來

気になるお菓子(^^)v


落雁
「朝顔」白雲自去來








と「水輪」白雲自去來



菓子器は、去年頂いたお中元の
ソーメンの入っていた入れ物。「カゴ」を使ってみました~♪
白雲自去來





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Posted by 南 at 22:24│Comments(2)茶道
この記事へのコメント
南さん、こんにちは!お盆のお疲れはありませか。
青山元不動 白雲自去來は人生のテーマにしたい禅語ですね!心にぐっと納得してます!
青山と水輪の青がスカッと涼しげでいいですねぇ、朝顔もかわいいです。そして、なによりも、そーめんのカゴがまたイイ!心静かにおもてなしをいただきました!
Posted by ザ・サクラセブン インパチェンスザ・サクラセブン インパチェンス at 2011年08月16日 19:27
ザ・サクラセブン インパチェンス さん♪
コメントありがとうございます!

青山と水輪…。そ~ですね(゜〇゜) 青だ!
丸丸丸で水の輪…「水」なんです。
ナンカ…  凄い!と感じる私なんです。
落雁(ラクガン)は、お口の中で、ほんとにスッと溶けちゃうの♪(京都からのお取り寄せなのよ)

コメントの中で、最も嬉しかったのはこれ。。。
「ソーメンカゴ~」!!!!!
\(^◇^)/ワ~イ♪お褒め戴き、ありがとう!です!

いつか使える☆と思ってとっていたのです!
やった! (^v^)

やさしい御心に感謝♪
Posted by 南南 at 2011年08月16日 22:17
 
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